過去ログ - アレイスター「さあ、最後の晩餐(ショータイム)だ」
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496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[saga]
2011/09/12(月) 18:19:18.27 ID:Ih+JMOPW0
土御門「と言っても、本当に大したことじゃない。ただの過去のお話だ。
    知ったからと言って、何かが変わる訳ではない」

上条「前置きは良いから、早く話せよ」

土御門「エンゼルフォールを覚えているか?」

上条「え、まあ、覚えているけど」

土御門「あの時は、上条刀夜のお土産が偶然エンゼルフォールを発動した。
    カミやんに『竜王』が宿ったのも、それと同じなんだよ」

上条「いや、全く意味が分からねぇ」

土御門「お前が安全に生まれるように、お前の祖父、上条十牙(とうが)がいろいろやったんだよ。
    そして“偶然”お前が上条詩菜の胎内に居る時『竜王』が宿った」

上条「マジ……かよ……そんなこと有り得るのか……?」

土御門「にわかには信じがたいがな。
    アレイスターの巻物にも書いてあったし、実際エンゼルフォールの例もあるしな」

上条「で、それと『原石』がどう関係しているんだよ?」

土御門「カミやんもなかなか鋭くなって、しかも冷静だし会話が捗るにゃー」

上条「良いから早く話せよ」

土御門「アレイスターの巻物によると
    『竜王』がお前に宿ったと同時、『原石』にも能力が宿ったんだ。
    それは『竜王』の副産物で、もともとは『竜王』の力の一部だったらしい」

上条「じゃあ、俺の中の『竜王』は強くなったのか?」

土御門「強くなったと言うより、もとに戻ったと言う方が正しい。
    あと『吸血殺し』を吸収したからと言って、吸血鬼を殺せると言う訳でもない。
    ……分かっているのはここまでだ」

上条「ふーん。なんか大したことあった話だけど、今更って感じだったな」

土御門「だから初めに言っただろ?何か変わる訳でもないって。
    正直、話さなくても問題なかったんだが、どうせならと思ってな。
    あと、お前は愛されて生まれてきたってことも知ってほしくてな」

上条「そっか。ありがとな」

土御門「……インデックスの説得はうまくいっているか?」

上条「まだ駄目だよ。ようやく打ち解けてきたぐらいでさ。
   けど五和に言われた事と、お前の今の話で、俺はたくさんの人に愛されて生きているんだなって」

上条「垣根や青髪に説教されて、不幸なのは俺だけじゃないって。
   諦めるのはまだ早いって。まだ物語が終わってないだけだって」

上条「『原石』の人間から能力を取り除いて、こんな俺でも出来る事があるんだなって。
   そんな当たり前の事に、お前達は気付かせてくれた」

上条「皆だって、幸せな事ばかりじゃないはずだ。それでも皆頑張って生きていて。
   こんな俺を励ましてくれて。いつまでもウジウジしている訳にはいかねぇよ」

土御門「上条当麻完全復活だな。今日はお祝いでもするか」

上条「よせよ。皆当然の事を俺に教えてくれただけだ。寧ろ俺がお礼を言わないと。
   まあしばらくはインデックスの説得で時間がないけどな。今日もこれから行くんだ」

土御門「そうか。頑張れよ」

上条「ああ」



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