3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/28(木) 23:15:32.81 ID:cERe2Nkx0
キッチンに入ると、すでに食事が用意されている。サラダや汁物、飲み物やご飯と共に、コロッケが二人分テーブルに置かれていた。この量の料理を、この小さい少女が一人で作ったわけではないだろう。彼女にはその知識も無ければ、経験も手際も無い。
「番外固体は今日はいねェのか?」
「なんか調子が悪いって言って帰っちゃったの、ってミサカは残念そうにこぼしてみたり」
「そうか」
おそらく、番外固体もいると思ったのだろう。どちらかというと、少女よりも一方通行のほうが残念そうな顔に見えた。それを察知してか、少女が言った。
「あのね!今日のコロッケはミサカが作ったんだよ!ってミサカはミサカは自慢げに胸を張ってみたり!!」
「あァ?食えンのかよ、それ」
「もっちろん!特にアナタのは特別製なんだから!ってミサカはあなたにお食事を急かしてみたり!」
はいはい、と適当にあしらうころには、彼の表情はいつものものに戻っていた。
「おら、飯にすンぞ。冷めねェ内に食ってやるから、手ェ洗って来い」
はーい、と素直な声を出し、少女は洗面所へと走っていく。それを目で追った後、一方通行は家用の杖をつきながらキッチンの流し場で手を洗う。うがいを追え、手を拭いたところで少女が舞い戻り、二人は席につき、食事が始まる。
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