5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)
2011/07/28(木) 23:16:38.28 ID:cERe2Nkx0
それを聞いて、少女は傍目にもわかるほど旨を撫で下ろす。
先ほどは「食えるのか?」なんてことを言ったものの、実際のところこの料理はそんな壊滅的なものではないだろう、とは思っている。見た目は変ではないし、たぶん結構多くの部分を番外固体が手伝っているだろう、という予測もあった。少女が料理をし始めたのはごく最近だったし、先ほどまで彼女が居たと、少女が言っていたからだ。
しかし。
噛んでいると、なにやら奇妙な食感があることにだんだんと気づき始める。それは糸のようで、それでいて強靭で、細かった。一方通行はため息をつく。
「またかよ」
ぺっ、とその遺物を吐き出すと、茶色い糸のようなものが出てきた。
これが髪の毛である、ということを、一方通行は知っている。
ここ最近、急に食べ物に混じり始めたので、恐らく目の前の少女のものであろう、と思っている。彼女が三角巾を付けているのは、たぶんその対策なのだろう。
「あわわ!ご、ごめんなさい!、ってミサカはミサカは心からの謝罪を表明してみたり」
「別にいい」
正直気分がいいものではなかったが、避ければ食べられないという訳でも無い。彼女は気をつけているようだし、第一番外通行のもので無いという可能性も十分にある。変な所で甘い彼は、別に少女を怒るでもなく食事を続行する。
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