過去ログ - ほむら「……『ミラクルワールド』?」
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33:[saga]
2011/08/03(水) 22:41:57.08 ID:vlaKGJI20


☆◆△●


ほむら「(こ、これは――――)」

ほむらは内心の動揺を使い古した鉄面皮で巧みに隠しながら、
彼女の知る姿とは大きく異なった、自身の変わりし『魔法少女』としての姿を、マジマジと見つめる。

ほむらに取って本来の『魔法少女』として装束の色である『黒』に近い、深い深い『緑』と、紫を微かに帯びた『銀』の装甲。
頭部はアンテナを備えたヘッドセットの様な物が装着されている。
また、このヘッドセットには三本のスリットの入った紫銀のバイザーが備わっており、それは手で上下させる事が出来た。
フェイスガードの内側には特殊なモニター類が内蔵され、まるで戦闘用のサーマルゴーグルを掛けた時の様な視界をほむらに提供し、
それが気に喰わなければ、フェイスガードを上げて、直接肉眼で見る事も出来た。
カシャリ、カシャリと、何度もフェイスガードを上下させるほむら。

ほむら「………」

続けて目を下に下げれば、例の『ソウルデッキ』が装着されている腰のベルトには左右にランチがあって
大型の拳銃の様な物が、丁度モーゼル拳銃から銃身部分を切り取った形状の銃状器具が、
その右側のランチにマウントされているのが確認できた。

ほむら「(――――『マグナバイザー』……)」

知らない筈のその名が、自然と頭の中に浮かんでくる。
そして、その『使い方』も、である。

ほむら「…………」

マミ、さやか、杏子の三人が、予期せぬ『変身』を遂げたほむらに驚き戸惑いつつも、
未だその数の暴力を誇るシアゴーストの群れ、そしてディスパイダー相手に苦戦を強いられている中、
ほむらは恐る恐る、頭の中に浮かんだ『使い方』に従って、腰のソウルデッキより、一枚のカードを引き抜き、

―――『 SHOOT ☆ VENT 』

右手でランチより取り外した『マグナバイザー』へと『アドベントカード』を装填、
電子音声が響けば、虚空よりもう一丁の『マグナバイザー』が忽然と現われて、ほむらの左手に収まる。



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