過去ログ - ほむら「……『ミラクルワールド』?」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/28(木) 23:33:19.78 ID:JKjsBTQh0

ほむら「(一体全体……この時間軸は何がどうなっているのかしら?)」
ほむら「(ソウルジェムは無いし、そもそも『魔法少女』ですら無くなってしまうなんて……)」
ほむら「(こんな事は―――――)」

『赤い眼鏡』の少女、暁美ほむらは、息苦しそうに胸を押さえながら、
馬鹿みたいに青い空に輝く、眩い太陽にに照らされた見滝原の街を彷徨い歩く。

『魔法少女』で無くなってしまったが為に、強化が出来なくなった体は、
まるで別人のモノの様に重苦しく、些細な運動で容易く息が切れてしまう。

むしろ、今の姿こそが本来の彼女と言えるのだが、
しかし今の姿に戻るのは余りに久しぶりで、強化された『魔法少女』の体に馴れたほむらにとっては、
かつてそれが常態であった頃以上の苦しみを覚えざるを得なかった。

以前の時間軸で、またも『失敗』してしまったほむらは、時間を跳躍し、この時間軸へとやってきた。
そして、この時間軸にやってきたほむらが最初に知った事、それは。

―――自分が『魔法少女』では無くなってしまったと言う事であった

契約を為して以来、常に彼女の傍らにあったソウルジェムは、その姿を失い、
最早影も形も、ほむらは見つける事が出来ないでいる。
どういう理由かは知らないが、時間遡航の果てに、契約が為される前の時間まで跳んでしまった言う事なのだろうか?

ほむら「(一応、こうしてキュゥべえを探して回っている訳だけど……まるで見つからないし)」
ほむら「(それにしても……どんだけ虚弱なのよ、この体は)」
ほむら「(ただ歩きまわっているだけで……こんな)」

余りに訳の解らない事態に、取り敢えず『キュゥべえ』を探しに、
そのついでに、まどかの家の様子を見て来ようと、病院を出て歩いている訳だが、
元の心臓の弱い体に戻ってしまったが為に、ただ歩くだけでも、体に掛る負担が半端で無いのだ。

ほむら「ハァ……ハァ……ハァ……」

ただ歩いていただけなのに……想像以上の肉体疲労に、適当な公園のベンチに腰をおろし、息を整える。
本来、喜ばしい事で有る筈の、契約からの解放も、今のほむらにとっては忌々しいモノでしか無い。
何故ならば、例えそれがあのインキュベーターの手によるモノだったとしても、
彼女にとっては、貴重な――――



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