過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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100: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/02(火) 04:10:06.94 ID:5bPZYY3Ko
・・・

その日、『ラボ』が何者かに襲撃を受けた。
一方通行が帰ってから次の日、それが起きたのだ。

桐条グループが持つ研究所が何者かに襲撃され、
研究資料及び完成間際の『召喚器』を奪われたのだ。

その報を受けた桐条美鶴はすぐに『ラボ』に直行。
やはりというか、報告通りであった。

『実験事故』に関する資料及び『黄昏の羽』を編み込んだ製作途中の『召喚器』6丁。
これらが盗まれたものの、被害は1名。研究者達は眠らされたようだった。その1名は行方をくらませている。

ひょっとしたらその襲撃を行った相手に誘拐された恐れもあった。

「くそっ……一体誰が……」

美鶴は荒された様子も無く、手際良く目的の物だけ盗まれた、と言った状態のラボを見て1人毒づく。

とはいえ、行動は早かった。
すぐに情報封鎖をおこない、侵入者の足跡が残っていないか、調査を始める。

美鶴はその調査の結果をまとめるべく、次々と挙げられる報告を自身の執務室で吟味していた。

そんな時だ、再び男が来訪して来たのは。

「どーもー、いやあ此度は御愁傷様でしたねえ」

「……何の話かな?田木原さん」

金髪を逆立てた短髪の男、田木原一。
学園都市からやってきて、『実験事故』に関する資料を求めていた研究者。
一見して研究者には見えない容姿をしているのだが、それはさておき。

「御愁傷様」と言うのは奪われた研究資料の事だろうが、
情報封鎖を施したはずだと言うのに、何故知っているのだろうか。

「何か、『どっか』の『誰か』が『ラボ』に侵入したらしいじゃないですかー。
 駄目ですよお、本当に大事な物なら、大切に大切に、懐の奥の奥にしまわなきゃ」

田木原はニコニコと笑みを浮かべているが、その笑みからは不快感しか感じられない。
むしろ、ニヤニヤと笑みを浮かべる、と表現した方が正しいだろう。


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