102: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/02(火) 04:11:27.92 ID:5bPZYY3Ko
・・・
田木原一が立ち去り、しばらくの間桐条美鶴は思考に耽っていた。
会話の間に織り込まれた気になる単語をまとめる。
『『足繁く』通ったおかげで、研究員の方と『仲良く』なった』
『僕『は』やってませんよ』
『居なくなった研究者』
そして。
『産業スパイって言うのかな?』
スパイ。
「やはりというかなんというか……」
恐らく、田木原が裏で糸を引いていたのだろう。
だが、それをわざわざ言いに来た理由が分からない。
「だが、何にせよ舐められっぱなしは趣味じゃない」
忌々しげに何処か虚空を見つめると、携帯電話を手に取る。
「学園都市……鬼が出るか蛇が出るか」
罠かもしれない。
とはいえ、動かずに泣き寝入り等できるはずもない。
美鶴は、学園都市に派遣する人材を数人集めるべく、通話を開始したのだった。
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