113: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/03(水) 16:43:01.74 ID:7f7kD3/0o
「やだやだやだー!!だいはせーさい見に行きたい!ってミサカはミサカは駄々こねてみたりー!!」
テンプレな「寝ころんでじたばた」を用いて外に出たいアピールをする打ち止め。
しかし一方通行はげんなりとした様子でそれを眺めるだけで、心ここにあらずといった様子だ。
というのも、桐条美鶴から「学園都市の手のものに召喚器を奪われた」と連絡が来たのだ。
事情を聞く限りでは『黄昏の羽』の出どころは学園都市にはばれてはいないようだが、
それはすなわち、召喚器を作らなければ襲撃に遭うことはなかったということだろう。
これは明らかな一方通行の失策である。
学園都市の人間が桐条の下に資料を求めに動いていたのだから、
もっとそちらにも警戒を向けるべきだったのだ。
そんなわけで一方通行の頭の中は「なァにィ〜〜!?やっちまったなァ!!」というワードがぐるぐると渦を作っていた。
「一方通行?何を考えてるのか知りませんが……外に出て気晴らしでもしてはどうですか?
と、ミサカは上位個体とはうってかわって大人の対応をとります」
「そーよー、子供は風の子元気の子、ってね。3人で外出てきたらどう?」
芳川桔梗もまた外に出たくない派なのだが、これは一方通行とは違い純粋に動きたくない盛りなのだろう。
床に座り込んではいる物の、いつでも立ち上がれそうな一方通行とは違い、
ソファーに寝転んで完全なスリープモードでテレビを眺めていた。
と言ってもどのチャンネルを回しても学園都市一色で、見飽きた風景が映ったりしている為、
どちらかと言えばBGM代わりにテレビをつけているだけ、と言った様子か。
何にせよ動かざる事山の如しな芳川は、確実にお留守番担当員筆頭だろう。
一方通行は一方通行で、いつまでも失敗の反省をするつもりはなかったのか、
というより芳川と同列に扱われたくなかったのか、おもむろに立ち上がる。
どうやらようやく踏ん切りがついたらしく、気晴らしに外に出て、上条達の冷やかしに行くのも良いかなとか考え出したらしい。
「外行くぞォ」
と、首をバキバキと鳴らしながら言い放つ。
9982号と打ち止めは嬉しそうな顔をして、一方通行に着いていった。
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