144: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/05(金) 08:50:08.96 ID:4IO9WEvBo
先頭に上条を据え、彼が仁王立ちするとその背後に横一列。
グラウンドには、ザザッ!と足並みをそろえる音が鳴り響いた。
まるでこれから国賓を相手にするかのような、丁寧で威厳を持たせた軍隊の様である。
もしくは、戦国時代で言う合戦が始まる一歩手前の兵団の様でもある。
兎にも角にも、彼らが持つ緊張感は、テレビカメラが彼らに向いている事から来るものではない。
彼らは一様に「敵軍」……否、「的群」だけを見据えていた。
ただひたすらに、それらを倒すと言う意志が、彼らの目から見てとれた。
その様子だけを伺うと、これから始まる戦いは戦いではなく、
虐殺なのではないかと錯覚させられるほどだ。
そんな彼らの数は優に3ケタに達する。
それもそのはずで、学校単位で行われる大覇星祭は、
基本的に一つの種目に一学年分の学生を投入して行われる。
すなわち、上条はこの一学年分の生徒たちをまとめ上げたと言うのだ。
何故このような事になっているのか。
一言で言えば、対戦相手の担任が、うちの小萌先生を悲しませた。
これに尽きる。
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