160: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/06(土) 22:49:40.76 ID:aZSRjLkro
(そしてこいつも……)
チラリと横を見る。
そこには、うつ伏せに寝そべっている白いシスターが居た。
「うう……お腹すいたかも……」
空の弁当箱と割り箸を手に、力なく倒れ伏している。
はっきり言って、説得力の欠片も見られない。
「いや、さっき食べてたじゃない。
私なんて今日と言う日になってまだおにぎり1個しか食べてないのに……」
「私と短髪とじゃ胃袋の出来が違うかも」
「そんなデカい胃袋要らないから。後短髪じゃなくて御坂さんと呼びなさい」
インデックス。
御坂から見た印象としては大喰らいの少女としか覚えていない。
あの時、外部からの侵入者と対峙していた時点でただ者ではないと思っているのだが、
お腹すいたお腹すいたと手足をじたばたさせてカロリーを無駄に消費している姿を見ると、
とてもじゃないがただ者にしか見えなかった。
そんなただ者・インデックスは割り箸(先程まで弁当を食べるのに使用していた)を握りしめ、
空腹を訴え続けている。
「うう……あれじゃあ足りないかも……」
「ってもここには食べ物なんか無いわよ……」
そういえば、一方通行がいつもインデックスにご飯を奢っていた気がする。
その時に食べていた量を考えると、
弁当1食分はインデックスにとっては0,1食分にも満たないのかもしれない。
とはいえ食べる物など存在せず、御坂の手元にスポーツ飲料があるだけなので、
強いて言うなら水分でごまかしてもらうしかないのだが……
「空腹を飲み物でごまかすなんてできないかも」
「ですよね」
言わずもがな。
インデックスがぐったりしているのはひょっとして熱中症のせいなのでは、
と万が一に賭けて御坂はそのスポーツ飲料を提供したのだが、無駄だったようだ。
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