161: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/06(土) 22:50:31.02 ID:aZSRjLkro
「ところで、短髪はこんな所で何してるの?」
「だから御坂さんと呼びなさい……まあ、敵情視察ってとこねー。勝負するって言ったし。
てか、あいつはいつからあんな調子だったの?」
形はどうあれ、勝負すると決めたのだ。敵の戦力を把握するのも悪くない。
とか思ってたらあれだ。何故あのようなノリになったのか小一時間問い詰めたいところなのだ。
「うーん……とーまはいつも通りだったよ?」
いつもって、いつも一緒にいるのかと突っ込みを入れたくなった。
そういえばこの白シスターも、どう見ても学園都市の住人とは思えない。
今までその辺の事情を聴く機会が無かったから(有るには有ったが、何だか有耶無耶になってた)、
この場で聞いてみても良いかもしれない。
「あー!あくせられーただー!」
とか何とか御坂が思っていたところ、インデックスが今更一方通行の存在に気付いたらしく、急激に元気を取り戻した。
と言うか、インデックスは上条の応援に来たのではないのかと聞いてやりたい。
とはいえ、インデックスは一方通行に会った時は高確率でご飯を奢ってもらっていたので、
パブロフの犬のごとく一方通行を見るとよだれが出てくるのだ。
これを抑えるには空腹を何とかしなければならない。
「ちょ!?待ちなさいよ!」
「お腹すいたお腹すいたお腹すいた」
御坂の制止も虚しく、インデックスはゆらりと幽鬼のように立ちあがると、上条達の様な突撃を一方通行へと向け、
無意識のうちに空腹の訴えを呪詛の様に唱え続けるのだった。
「……私も次の競技に向かいますか」
あれは見なかった事にしよう。そのように御坂は考えた。
インデックスの後姿を見送った後、御坂は何事も無かったかのように自分の競技が行われる会場へと歩いて行くのだった。
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