162: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/06(土) 22:51:43.69 ID:aZSRjLkro
・・・
「さぁ!そろそろ勝負が決まりそうだけど……なんと押してるのはぁ、ツンツン頭君のチームでーす!」
「最初の勢いそのままに押しこンだ、ってとこだなァ。
もォ少し作戦を立てておけば、奴さンも健闘出来ただろォが……
まァ、上条達の事を侮った結果ってとこだなァ」
「上条達?……あれぇ、鈴科さん知ってる人があの中にいるの?」
「あァ、例のツンツン頭がそれだなァ」
「へー!それならそうと早く言ってくれればぁ……」
パッと見同年代の男女が雑談しているようにしか見えなかった。
しかし、かたやアドリブかたや演技と言う、いつ事故ってもおかしくない2人だが、
それをおくびにも出さないと言うのは流石と言わざるを得ない。
とはいえ、恐らくは画面の向こうでは、りせちーファンが血の涙を流しているに違いない。
芸能人ならまだしも、普通の素人さんなのだから。
だが、白髪にアルビノと、見ようによってはロックバンドにでもいそうな見た目な一方通行とりせちーのコンビは無駄に絵になっていた。
そんな2人の語らいを遮るように、一人の少女が割り込んできた。
「あくせられーた、こんなところで何してるのかな?」
ひょこひょこと歩いて一方通行の下へと向かう。
一方通行は反応に困ったような顔をしながら、突っ込みを入れた。
「……そりゃこっちのセリフだ」
「ええっと、その子は……?」
突然会話を中断されたせいで戸惑う久慈川りせ。
一方通行の様子を見る限りでは知り合いなのだろうが、今は撮影中だ。
更に言えば生放送なので、編集してカット、等は出来ない。
ならばこの状況を何とか利用するしかないのだが、どうすべきか思いつかない。
番組のプロデューサーは頭を抱えるが、そんなプロデューサーをよそに放送は続く。
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