193: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/09(火) 05:20:02.61 ID:wCXd1NCbo
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科学の街・学園都市で生き倒れ。それは滅多にない状況と言える。
とはいえ、「滅多にない」と言う事は「たまにある」と言う事なのだが。
その「たまに」に該当する人間……シスターが1人。
「お腹……減った……かも」
インデックス。一方通行に対して一方通行な挑戦状を叩きつけ、
野口さんを相棒にどれだけ空腹を満たせるか、と言う意味のわからない勝負の真っ最中なイギリス清教所属のシスターである。
そんな彼女だが、今現在徹底された資本主義社会に絶望していた。
何をするにも、金。
何処に行くにも、金。
そして何より。
―――何を食べるのにも、金が要る。
しかし、金はただでは無い。
当然だ。
一定の価値を与えてあるものが金なのだから。
そして、それを引き換えにしてようやく食を得られる。
だがしかし、金が無い。
金を得るには?
働くしかない。
だがしかし。
「お腹が減って力が出ないかも……」
腹が減っては戦は出来ぬ。
しかし、食べ物を買う金が無い。
しかし、金を稼ぐだけの体力(満腹度:0)が無い。
「今までよく考えてなかったけど……お金って大事なんだね……」
何せこんなにお腹が減っているのは、お金が無いから。
今までだって上条家に居た時、そのような状態に何度か陥っていたではないか。
その時は一方通行や月詠小萌の家に駆け込んだりしていた為、事無きを得ていたのだが。
「お腹減った……」
一方通行との勝負は既に決していた。
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