212: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/10(水) 08:38:50.67 ID:ZVqRrhcAo
・・・
「……何も、不自然なとこは無い、よな?」
魔術の知識など皆無な上条が、籠を調べたところで何か分かる訳がなかった。
これなら、この場は土御門に任せてオリアナを追う方が効率が良いのではと後悔した。
「いや、土御門は怪我を負ってるんだから、それの盾位にはならなきゃな!」
考えを改め、とりあえず籠のチェックよりも土御門の護衛に回る事にした上条は、
土御門の方へ走ろうとしたのだが。
そんな上条の真横を一閃、よぎった。
「こ、このビリビリっとした感じ……」
「あ、ん、た、は……何やってんのよ〜!!!」
「げぇっ、御坂!?」
御坂美琴は全身からビリビリと放電させながら、手にはコイン。
この大覇星祭ではレベル5としての力は制限されている(圧倒的力量差を埋める為)が、
それでも十分強力な武器を携えている彼女は、目の前に居るツンツン頭に一言物申す為に立ちふさがった。
「何であんたはこんなとこに居るのかな?かな?」
「え、ええっと……それはのっぴきならねえ事情って奴がございましてね……へへっ」
ぺこぺこと縮こまって言い訳をする上条。
しかし、そんな姿すら御坂の怒りの炎に油を注ぐ結果にしかならない。
「のっぴきならねえって……私に罰ゲームをそんなにさせたいのかしら……?」
「いや!そういうことじゃない!みての通り玉を入れる気0だから!な!?」
「じゃあ何でここに居るのよ……」
御坂は怒るのも馬鹿らしくなったのか、疲れた表情で籠のポールに寄りかかろうとする。
そのポールには1枚の紙が。
『速記原典』、一度オリアナ=トムソンと相対した時には単語帳の様なものを使っていた。
ならばここに刻まれている魔術だって、紙が使われているかもしれない。
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