264: ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 02:39:49.76 ID:xlKYvBbQo
・・・
「……すまん、一方通行」
上条当麻は一方通行の情報を受け、ステイル=マグヌスと共に事が起きた路地裏まで急行した。
その中に土御門元春が居ないのは、まだ動ける程に回復していないからだろうか。
何故小萌先生やらりせちーが居るのかは分からないが、
恐らく3人を守るために傷を受けざるを得なかった、と言う事だろう。
これも全てオリアナ=トムソンを取り逃した自分の責任だ、と上条は自身を責めた。
「うっせェよ、こりゃこっちの不手際だ。謝られる程じゃねェ」
未だに手で傷口を覆いながら、一方通行は事もなげに答える。
血流操作をして一応の応急処置をしているとはいえ、傷口が痛むのだろう。
額からは汗が流れ落ちている。
「……すまなかったね、本来僕達が君らを守るべきだと言うのに」
ステイルも苦々しげに、噛みしめるように一方通行に謝る。
以前のアニェーゼ部隊の時もそうだったが、迷惑をかけっぱなしだと考えていた。
ちなみに、アニェーゼとのいざこざが終わった後軽く顔合わせをしているので、
ステイルと一方通行の面識は一応ある。
そしてこの場で場違いな人、2人。
「で、上条ちゃんやこの神父さんや、シスターちゃん。白髪ちゃんにポニーちゃん。
これは一体どういうことなんです?」
「ポニーって私の事……?あ、そっか今ポニーか……
っていうか私も事情を説明してほしいんですけど!」
月詠小萌と、久慈川りせ。
明らかな一般人である彼女らは、ここいらが境界線だろう。
魔術師の顔を見てしまったからと言って、消さなければならないと言う訳ではない。
それ以上追及しなければ良いのだ。
しかし、彼女らはその境界線を越えようとしている。
「鈴科さんは良くわかんないけど凄い能力使うし!
血がいっぱい出てるのに相変わらずの態度だし!!
心配してるこっちの身にもなってよ!!」
「そうですよ!私だって白髪ちゃんの事は知らないですけど、し、心配したんですからね!!」
「いや、なンかもう大丈夫ですよみたいな雰囲気だしてるとこ悪ィが、早めに治療しねェとマズいから。
破傷風にでもなっちまったら大事だから」
「「うええ!!?」」
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