過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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265: ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 02:50:19.19 ID:xlKYvBbQo
どうにも気の抜けた会話を交わす一方通行達に、上条もステイルも拍子抜けさせられた。
そんな中、インデックスだけがうつむいてプルプルと震えている。

一方通行は平気そうな顔をしているが、実際は重傷で、
無駄に動く事が危険だと言う事を理解した上で戦闘を避けるべくオリアナと会話を交わしたのだ。

狙いは一方通行ではなく、インデックスだったから。

その事実を理解しているインデックスだからこそ、何も話せない。
何て一方通行に声をかければいいのか分からなかった。

自分の独断専行のせいで、このような事態に陥っているのだから。

そんな風に、色々と考えてズブズブとネガティブの泥沼に飲み込まれて行くインデックス。
それに見かねたのか、一方通行はインデックスに声をかけた。

「悪ィな。病院いかねェとなンねェから、屋台はまた今度だァ」

「……ごめん、なさい……」

「気にすンな。ありゃ俺のミスだ」

「……うん」

ポンポン、と一方通行はインデックスの頭を軽く叩くと、ステイルと上条の方へと向く。

「とりあえず、ちょっと話した感じだと、如何にも時間稼ぎてェって感じだったなァ。
 ひょっとすると、あの女自身が捕まっても問題ねェのかもしれねェ」

インデックスを確実に倒さねばならない、と言うのならあのような掛け合いをするはずが無い。
問答無用で攻撃を仕掛けるはずだ。

ならばインデックスに攻撃した理由は、
所属がイギリス清教だった、だとか明らかに魔術サイドの人間だった、といったところだろう。
とどのつまり、個人ではなく所属の問題、と言う事だ。

「そうだね、僕達も奴らの狙いは分かっている。『使徒十字』だ」

最早インデックスもこの事件に関わってしまった。ならば自分のしなければならない事は、
この件を早急に片付けた後に、波風を立たせないように動き回る事だ。

ならばインデックスの知識を借りた方が良い。毒を喰らわば皿まで、だ。

毒を食うのがインデックス、と言うのは非常に気にくわないが、即死するような毒では無い。

インデックスの無事の為なら、インデックスに有事も辞さない。

そんな矛盾を全て飲み込み、受け入れる。
例えそれによってインデックスに恨まれようと構わない。

ステイルの確固たる意志を知ってか知らずか、インデックスは少しだけ眉をひそめながら答える。


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