270: ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 03:30:50.08 ID:xlKYvBbQo
・・・
『ハァ!?何を言ってるのですか最大主教(アークビショップ)!?』
『だから、リドヴィア=ロレンツェッティを追う為の部隊は出したるけれど、
禁書目録を狙いたる『外』に居る不逞の輩は放っておいて良い、と言いたりけるのよ』
『それが意味がわかりませんって言ってるんですこの馬鹿口調女!!』
『なっ!それは飽くまでも日本語を話したる時だけで、
今は母国語(英語)で話したりけるに、変な口調でありけるなどありえぬのよ!?』
一応、英語での会話をしているはずなのだが、
ステイル=マグヌスの指摘によって普段よりも口調が更に荒くなっている。
そんな変な口調の持ち主であるローラ=スチュアートだが、
彼女は一応イギリス清教で一番偉い人、と言う立ち位置で、ステイルにあれこれ指示を出していた。
今回の件も、ローラの指示によって学園都市入りを果たしたステイルだったが、
流石にこの指示は承服しかねる物だった。
何せ、今にでも事後承諾で学園都市入りを果たしそうな魔術師どもを、放っておけと言うのだから。
ただ単に教えを広めたいと言う人間も居るだろう。
しかし、学園都市と敵対している勢力だって実際には居るのだ。
それを放っておいたらどうなるか、考えるまでも無い。
『大丈夫、大丈夫なのよ、ステイル=マグヌス。
そちらに関しては、学園都市側が秘密裏に処理をすると、連絡が入りたりけるから』
『……その学園都市側の人間が、へまをやらかしたらどうするのですか』
『そこは問題無きと思いたるわ。何せ学園都市に『強行突破』も掛けられない強硬派など、おそるるに足らず。
学園都市の治安部隊でも十分制圧できるはずよ』
『もし、万が一があれば……』
楽観的な答えを放つローラだが、ステイルとしてはインデックスの事が心配なので、
完全に学園都市に頼るのも気が引ける。
何せ学園都市の人間と共闘はするものの、学園都市そのものを信用している訳ではないのだから。
『ああもう、ステイルは心配性なりけるのね!!
それならば、適当に両者の戦いを眺めたりければ良いのよ!!』
いい加減しつこいステイルにわずらわしくなったのか、適当な指示を出すローラ。
その言葉を待っていたと言わんばかりに承服した、と伝え電話を切るステイル。
微妙な上下関係が、そこにはあった。
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