282: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/15(月) 09:03:29.39 ID:BjnNGAqgo
上条が病室を出ると、真っすぐ伸びる通路の一番奥にある階段から、女性が1人昇って来た。
「あれは……」
女性は少し回りを見まわすと、
上条の視線に気付いたのかこちらを向き手を振って来たので上条もそれに応えた。
インデックスはそれを見てジトっとした目で上条を見るが、
別に上条にやましい事はないので堂々としている。
そしてその女性はこちらに向かってきたので、上条もその女性の前へと歩みを進める。
「やあ、君がここに居ると言う事は彼の病室はこの先かな?」
「そうっすね、何か人いっぱい居ますけど……まあ気にしないでください。
それじゃ、俺これから競技があるんで」
「む。それは引きとめてしまって済まなかったな。
健闘を祈る……と、そこのお嬢さんは上条君の彼女か何かか?」
「へ?いやいやいや、そんなことはありませんことよ!?」
「むう!そんな頭ごなしに否定されると頭に来るかも!」
インデックスは上条の否定っぷりに頭に来たのかキラリと白い歯を見せつけ、
噛みつきの体勢に入るが、ここは病院な為にあんまり騒がないよう注意されてしまったのでインデックスはシュンと小さくなった。
「ふふ、やはり君達は面白いな。その仲の良さ、大事にすると良い」
「あはは……ありがとうございます。それじゃあ失礼します、桐条さん」
「うむ、それでは頑張ってくれ。上条君」
桐条美鶴。
他の面々を連れて学園都市入りを果たしたのは良いが、
一方通行が入院したと聞きいち早く病院に向かっていた。
残りの一同はゆっくりと学園都市を見物してから来るそうだ。
というのも、山岸風香やアイギスと言った科学馬k……
ではなく技術に興味のある面々が学園都市に見え隠れする技術力の高さに目を輝かせていた為である。
ある意味今回の目的である『学園都市を知ること』という目的に近いものがあるので、
彼らにはそのまま学園都市観光をしてもらうことにして、
美鶴だけが見舞いがてらここ最近で集まった情報を一方通行に知らせるべく病院にやって来た、というわけだ。
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