284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/15(月) 09:05:32.47 ID:BjnNGAqgo
「しかし入院したとは聞いたが、何をしてそんなことになったんだ?」
口では一方通行に入院した背景を尋ねるような内容だが、
『学園都市内に桐条のラボの研究者を送った。
やはりペルソナを扱える人間を人工的に開発しているようだ』
と、一方通行から受け取った紙に美鶴は書き込んだ。
一方通行はピクリと小さく眉を動かすが、動揺を見せず口を開く。
「いや、なンか通り魔的な事故に巻き込まれてよォ……」
「君ならばその程度の輩は返り討ちなのでは?
私は、それ程の実力を持った通り魔など聞いたことが無い」
『十中八九情報は正しいものだと思われる。
とはいえ、このように簡単に情報を察知できるのには裏があるとしか思えない』
一方通行は同意をするかのように首を縦に振り、
「学園都市ってのは色々と裏があるからなァ……力を持った野郎も中には居るってことだ」
紙に書かれたことへの返答なのか、言葉への返答なのか。
おそらく、両方なのだろう。美鶴は軽く息を呑みながらも口を開いた。
「それは私が知るべきことでは無い、そうだな?」
『やはり、与えて良い情報だけ与えて、我々の動きをみる、と言ったところだろうか?』
「そォいう事だな。それでだなァ……」
筆談が無ければ、ただの雑談にしか聞こえないだろう。
現に、外で聞き耳を立てている連中にはそのようにしか聞こえなかったはずだ。
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