30: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/29(金) 23:03:45.87 ID:kQbivQgpo
・・・
『ローマ正教とやらは、本当に味方なのかァ?』
一方通行はホテルのベッドに寝転びながら尋ねる。
上条当麻は意味がわからないと言った具合に疑問の声を上げたので、
すぐにそれを否定して通話を終えた。
何せ実際に会ったわけでもないので、信用が置けない。ローマ正教とやらも、天草式も。
何より、『敵意』ある視線と『そうでない』視線。
常識的に考えると、『敵意』ある視線が天草式となるのだが。
(それに、オルソラが何も言わねェのが気になる)
オルソラ=アクィナスは、ローマ正教の人間……らしい。上条が言うには、だが。
ならば何故、オルソラは『ローマ正教が来ているというのに、一方通行にそこへ連れて行ってもらうように頼まないのか』。
それは短い時間とは言え、オルソラと共に行動し、
更にはローマ正教を知らないが故に出来る客観的な見地であり。
何より、『知らない魔術師』が基本的には信用できないと言う経験則であった。
(言いがかり甚だしいけどなァ)
もしも本当に味方だったら謝らなければならない。
しかし、敵だったら?
『法の書』と言う魔術サイドにとって、かなり重要なファクターを担う存在を解読したと言うオルソラが、
どういう目にあう事になるのかは、明白だった。
この一件に、どう落ちをつければいいのか、一方通行ですら判断しあぐねるものだった。
(まァ、とりあえずは桐条グループだなァ)
どのようにして桐条グループに近づくか。
まどろむ思考の中、一方通行は明日考えればいいやと眠気に身を委ねるのだった。
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