310: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/16(火) 09:24:00.83 ID:9TmIZQtZo
朝である。
御坂美琴はカーテンの間から照らされる木漏れ日の様な朝日を受けて目を覚ました。
未だ眠気を訴える瞼をこすり、頭の覚醒を促すと、伸びを1つ入れて気合いを入れる。
時間にして、5時20分。
常盤台の朝は早いとは言え、その起床は些か早すぎるのではと思う。
流石に、鶏が鳴く頃より早く、おじいさんが起きるより早く起きる御坂の真意は読めない。
御坂はとりあえず顔を洗おうと洗面台に向かうのだが、
鏡で自身の顔を確認して驚愕を浮かべる。
「うわっ、眼の下の隈ヤバッ……」
普段の早起きをふた回りほど上回る早起きの訳。
それは遠足前の小学生的なあれだった。
本日九月三十日は、全学園都市的に授業は午前中に終わる。
と言うのも、学園都市の住人230万人のうち8割が学生と言う大御所帯が衣替えしようものなら、
それはもう大変な事になる。
そうは言っても採寸や注文自体はあらかじめ終えているので、
後はそれぞれの学校が生徒達の制服を受け取るだけだ。
確かに、去年から今年にかけて体の成長が見られなかった場合、
新たに制服を発注する必要はないのだが、学生と言う事で成長期の人間の方がマジョリティである。
それ故に学生の大半が新たに制服を注文するのだが、それだけでもう服飾関連の店はデスマーチ確定だと言うのに、
それの受け取り時期を各学校で決めてしまっては店も今日はこの中学校明日はあの高校と、振り分けに余計な時間を割く事になる。
855Res/840.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。