314: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/16(火) 09:29:43.61 ID:9TmIZQtZo
青ピは「犯人はお前だ」と言う探偵のように上条を指差しつつ、語った。
そんな青ピを見て周囲の生徒達は息を呑む。
上条は何故こんなに追いこまれているのか理解できない、
と言った顔で青ピの次なる言葉を待っていた。
「デートのプランを立てていた!……そうなんとちゃうん?」
「「な、なんだってー!!?」」
「違ぇよ馬鹿!!いや、確かにこの後会う子は女の子ではあるが決してそのような関係では……」
告げた瞬間。上から下から右から左から、衝撃が走る。
全方位から均等に衝撃を与えられた為、慣性の法則に従って吹っ飛ぶ訳にもいかず、
万力で全身を押し潰されたかのような感覚が襲った。
何をされた?それを考えるより早く上条は彼らを視界に入れる。
土御門、青ピをはじめとするクラスメート達。
彼らはそれぞれ拳を握りしめ、中には血の涙を流す漢(おとこ)も居た。
「ら、らにするのれすかー!!?」
ぐらぐらと揺れる意識と頭を定め、彼らに対して声高々に文句を叫ぶのだが、
それに対して土御門がギラリとサングラスを輝かせると、
「……にゃー。言い訳など聞きたくないんだぜい?
『女の子と今日出かける』。それが全てだろう、違うか?」
「カミやんがフラグを乱立する事は百も……いや千も万も承知の上やったんやけど……
それでも、カミやんと仲間(とも)……いや、戦友(とも)でいられたんは、
カミやんが『フラグを回収する事が無かった』からやでえ……?それを、それをカミやんはぁあぁぁ!!!」
相変わらず意味のわからないことを言う彼らだが、そんなクラスメート達に悪気はない。
一種の愛情表現の様なもので、
何だかんだ言っても上条は慕われていると言えるのだが、それでも許せないものは許せない。
上条の断末魔と共に、本日のお勤め(学校)は終わりを告げた。
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