318: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/16(火) 09:33:06.87 ID:9TmIZQtZo
打ち止めはスポーツバッグに腰を降ろし、その肩ひもに手を付けまるでブランコに乗っているような格好なのだが、
反射を行った事により一方通行の右肩に下げているスポーツバッグが反射されて、
アメリカンクラッカーの片方だけの動きを取って来たかのようにスポーツバッグと打ち止めが跳ね続けていた。
思わぬ遊び方を体験したことで打ち止めの喜びは最高潮に達し、
一方通行の苛立ちも最高潮に達したところでスポーツバッグが床に降ろされた。
「あー!折角楽しくなったのにってミサカはミサカは―――」
「うるせェ!俺はレジャー施設じゃねェンだよ、遊びたいなら他当たれ」
「むうう!」
「ほら、いつまでもそんなところに居ないで、移動するわよ」
打ち止めの不満をそのままに、芳川はタクシーを呼びとめそれに乗り込むように2人を促す。
それを聞いた一方通行は再びバッグを肩に下げ、打ち止めはそれに乗りかかろうとするが、
「うわあ離して!ってミサカはミサカはアホ毛を掴んだその手を離すようにお願いしてみたり!!」
一方通行はそれを阻止した上に、打ち止めのアホ毛を掴みそのまま宙にぶら下げた。
「もォしませんって誓うなら無事に降ろしてやっても良いが、まだやるってンなら……」
「やるなら……?」
「このままアホ毛を引きちぎる」
「鬼!悪魔!!真っ白!!」
「お前、今の立ち場分かってねェよォだなァ……
まず、アホ毛だけで全身を支えられている今の状況、
これはすなわち俺が能力を使ってやってるから、全体重を支えられてンだよ。
つまり、お前のアホ毛の命運は俺の気分次第ってことだァ……」
「わ!わ!ごめんなさい!もうしないからってミサカはミサカはアホ毛を守るために謝ってみたり!」
自身の置かれている状況をようやく理解したのか、打ち止めは両手足をじたばたさせながら謝った。
ここまで脅しを利かせればもう大丈夫だろう。
一方通行は打ち止めのアホ毛を掴んだままタクシーへと乗り込もうとする。
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