336:ごめンなンでもない ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/21(日) 16:21:28.61 ID:SBeSs2W4o
最近春上さんの様子がおかしい。
初春飾利が最近付き合いの悪いルームメイト兼クラスメイトな春上衿衣に対して、
小さな違和感を覚えたのは始業式を終えた後、アメリカへ社会見学から帰ってきてすぐの事である。
放課後になるとたまにどこかへと直行しているようなので、
その事について何となく聞いたら、研究所に用事があると言われた。
一緒に着いて行っても良いか春上に尋ねたところ、「『実験』に直接関した関係者以外は駄目なの」と言われ、
「あの実験の後遺症か何か調べるのかな」と納得したので、
その時は素直に引きさがったのだが、それにしても研究所へ行く頻度が高い。
更に言えば最近春上の表情が浮かないもので、日を追うごとに疲れが蓄積されているように感じられた上、
ジャッジメントで部屋に帰るのが遅くなることがしばしばある初春よりも、春上の帰宅が遅くなる日もあった。
極めつけは、先日行われた大覇星祭だ。
初春自身はジャッジメントの仕事に駆り出されていたのだが、
その際競技場で会った友人の佐天涙子によると、顔を見せはしたが途中から抜け出しているらしい。
しかしそれは春上の独断によるものではなく、
きちんと手続きを踏み許可を得ての事だそうで、周りの生徒達も特に不振がる事も無く。
結局、初春は大覇星祭における警備で第177支部に缶詰状態だった為、
ろくに春上、佐天や他のクラスメイトと会う事が出来なかった為に、
春上に対する違和感やら不信感を抱く事になったのが一般客も減りにあわせて少し仕事が減った大覇星祭最終日の事だった。
初春は春上に対して不安を抱くが、
彼女が時たま見せる憂いを帯びた顔、どこか諦めにも似た何かを押し込めたかのような表情に言葉を失う。
とはいえ、それを感じたのは四六時中春上の事を観察してようやく感じた違和感で、
他の人間にそれを感じさせない事が初春にとっての違和感を増したのだが。
更に言えば、部屋で顔を合わせても普段通りなのなの言って気丈に振舞っているように感じられた為に、
その現状を崩すことを、彼女の表情を更に悪くする事を躊躇われ、何も聞くことが出来ずにいた、と言う訳である。
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