340: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/21(日) 16:25:53.18 ID:SBeSs2W4o
時は少し遡り、目的のアパートに辿り着いた頃まで戻る。
「あ!あの時の白髪ちゃん!」
「あァ?」
一方通行の借りた部屋は二階にあるので、階段を上らねばならない。
と言う事で一方通行がアパートの二階へと向かうべく、
階段に足を乗せた所で背後から声がかかった。
「まさかわざわざ先生の居場所調べてまでお礼に来てくれたのです!?」
「……はァ?」
何やらいつぞやのピンク髪の自称教師が目を潤ませながら声をかけてきた。
どうやら、自室が一方通行の借りたアパートにあるらしい。
確かに、一方通行目の前で感極まっているピンク髪は、何度かお見舞いに顔を見せに来ては居たが、
結局互いに知っている事は自称教師であることと、一方通行の名乗った偽名位だろうか。
互いに細かなプロフィールを知らないまま退院を迎えた為、
もう会う事は無いだろうと思っていた矢先にこれだ。
彼女の勘違いも仕方が無い……だろうか?
とはいえ一方通行からしたら別にそんなつもりも無いので思わず尋ね返すのだが、
ピンク髪の自称教師こと月詠小萌は何も語る必要はないと言わんばかりに掌を前につきだして、
「大丈夫です!みなまで言わずとも、わかります!」
「……どォでもいいけど、自称教師がこンなとこで油売ってンなよ」
「違います!今日は短縮授業なので、だから普段のこの時間は授業中ですよ!」
「……ふゥン」
「……その目は信じていない目ですね!?
この後もお仕事はあるんですが、
お弁当を部屋に置きっぱなしだったからこうして取りに帰って来たのです!」
「そォか、お勤め御苦労さン」
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