345: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/21(日) 16:35:03.06 ID:SBeSs2W4o
彼女らは嫌がらせのごとく―前者は本当に嫌がらせ、
後者は天然の好意による行為だろうと一方通行は予測している―見舞いの品々を送りつけてきたのだ。
久慈川にしても美鶴にしても、病院に直接来た時は軽く果物一式を持ってきた程度だった。
後日郵送で大量に送ってきて、誰に文句を言えばいいのか分からなくなった一方通行なのだが、
わざわざ返送する訳にも行かずそのまま受け取ったわけだが、当然ながら食べきれない。
誰かにあげれば良いのでは、と思うだろうが、
まずクマは論外として、布束は足がつくようなまねはできないし、9982号もそこまで人脈は広くない。
駒場利徳や上条当麻、御坂美琴に黄泉川愛穂らにもあげて行ったのだが、それでも余りまくっている。
ここで最終兵器・インデックスの名が挙げられるだろうが、
驚いた事に、何か心境の変化があったのだろう。
他の面々がもらった量と同じ分しか受け取らなかった。
ところで、そのインデックスなのだが、驚くべき事に今現在バイトをしている。
家事スキルと同時にお金も稼げる、と言う事で勤務地はいつものファミレスだ。
そこで店員とインデックスが繰り広げるどたばたファミレスコメディがおよそ30万字にわたって書きあげたのだが、この話は別の機会にするとしよう(虚言)。
兎にも角にも、余った見舞い品はこのボロアパートに集結したのだった。
「well、捨てると言う選択肢もなんだかもったいないし……」
「捨てる位なら胃袋に納めてやるクマよ!!もったいないおばけが出るクマ!」
「……そォだ、良い事思いついた。お前お隣さんと関わりとか持ってるかァ?」
「肉じゃがもらったクマよ。とっても美味しかったクマ!でも顔は見てないけどクマ……
お礼をしたいところだけど、変に動いてめーわくはかけたくないクマ……」
「そォだな、顔をあわせねェのなら、変に首を突っ込まれる事もねェだろ」
チラリと箱の山を見ながら一方通行はクマの言葉に返答した。
それを聞いたところで、9982号と布束も理解する。
「それはまた……anyhow、ある意味恩をあだで返すような……」
「大丈夫です、飽くまで『善意』ですから。
と、ミサカは黙々と未開封の菓子を段ボールに詰めて行きます」
翌日、月詠小萌宅には明らかに食べきれないだろう量の銘菓が敷き詰められた段ボールが3箱程詰まれていた。
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