370: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/24(水) 17:12:14.50 ID:VIc86ugYo
よくよく考えたら、木山春生の入院先は知っているが、
退院した後の居場所までは知らない。
初春飾利は佐天涙子と共に木山の元に行こうとしたのだが、
居場所が分からないのなら意味が無い。
またしても出鼻を挫かれた初春は、今日は白井黒子に仕事を押し付けていたのだが
結局その仕事を消化しながら色々調べようと決め、第177支部へと向かった。
「何にせよ情報を集めないといけません!」
1人息巻く初春に対して、佐天はイマイチ乗り気ではない。
「ねーういはるー、本当にその話は本当なの?」
初春や佐天が通っている柵川中学の中に第177支部があるので移動は非常に楽だ。
最新鋭のセキュリティによる声紋、指紋、指先の静脈と振動のパターンのチェックによって
本人確認が行われている中で、佐天は気だるげな表情で初春に尋ねた。
たまにあるのだ。
初春が勘違いで暴走した揚句周りを巻き込んで何かをやらかす、と言う事が。
もちろん勘違い率100%と言う訳ではないのだが、
それでも結構な確率で勘違いしているので、
佐天の目の前で爛々と決意の目を輝かせている初春の事を疑うのは自明の事である。
しかし、突き詰めるとそれは初春の正義感やら善意やらで行われている為に、誰も文句は言えない。
そんな訳でセキュリティに認証された事で、
扉を開ける事が出来るようになった為、それを開けながら初春は言う。
「『今回』は、間違いありません!!」
(だからそれ前にも聞いたから、今改めて聞いてるんだけどなー)
フン、と胸を張る初春。
その奥で書類の山を死んだ眼で消化する白井。
白井の隣では悠々と武蔵野牛乳を飲んでいる皆の巨乳先輩。
何だかいつもの光景だなーと、佐天は初春の話を気楽に受け止めていた。
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