374: ◆DAbxBtgEsc[sage]
2011/08/24(水) 17:23:29.72 ID:VIc86ugYo
・・・
無造作にダンボールの中にお菓子を詰め込む作業を終えた一方通行達は、
とりあえずテレビの中に入って話をする事にした。
とはいえ、ここ最近はテレビに放り込まれる人間が居ないので、情報は集まらない。
天井亜雄の影も、いつか行ったホテルへと赴いたのだが、文字通り影も形も無く。
代わりと言わんばかりにいつの間にか直っていたエレベーターから、
全身墨汁で塗りたくったように真っ黒な身体で
頭に青い花を咲かせた巨大な赤ん坊のようなシャドウが出てきた。
しかし、一方通行はまだ病み上がりで下手に動くと
傷口が開く恐れがあるので遠距離からの支援にあたる。
そうして一方通行の傷を悪化させること無く撃退する事に成功したのだが、
その巨体から繰り出される「暴れまくり」や「デスバウンド」はかなり強力な物理攻撃で苦戦を強いられた。
ちなみにこのシャドウは『刹那の児』と言って氷が弱点だったのだが、
上条当麻がこの場に居なかったのであそこまで苦労したと言うのは何とも運の無い話である。
結局、いつも通りテレビの中でペルソナを鍛えるだけに終わった一同は、
今日のところは解散しようと言う結論に落ち着き、一方通行と9982号はボロアパートを後にしたのだった。
辺りはもう夕方で、私服姿の学生達も最終下校時間を過ぎるなあと言った感じで家に帰り始めている。
そんな中で一方通行と9982号は、
「外食にする?コンビニ弁当にする?それともミサカにする?」
「全部却下だ、打ち止めと芳川を回収しに行くぞォ」
ろくな選択肢が無い。
などと言ったら9982号は怒るだろうか、
一方通行は軽く9982号の言葉をスルーして歩きだした。
「まさか……!」
しかし、9982号は何かイケナイことを知ってしまったかのような顔をしている。
思わず一方通行は立ち止り、
「なンだよ」
「いえ、大丈夫です。動揺は少ないです。
一方通行のストライクゾーンは変則ストライクゾーンだったのですね?
と、ミサカは今までミサカに迫って来なかった事に対しての理解が及んだことを一方通行に伝えます」
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