過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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382: ◆DAbxBtgEsc[sage]
2011/08/24(水) 17:33:43.19 ID:VIc86ugYo


瞬間、5mと言う距離を0に縮め、まるで上条当麻のように愚直な真っすぐを放ってきた。

先程も述べたが、木原数多は研究者だ。

それもただの研究者ではなく、超が付く程優秀で、
それこそ一方通行の能力開発を担当する程に。

木原もまた他の研究者と同様に、開発に携わったのは短い期間で、
その時色々あったのだがそれはさておき。

一方通行は瞬間的に考えた。
自身の能力を深く知っているであろう研究者が、何故ここまで無策なのか。

いや、それはあくまで一方通行から見て無策に見えただけであって。


―――木原数多は策があるからこそ、向かってきたに違いない。


そう判断してからの行動は早かった。
回避する事もできただろうが、相手の策を見る為に、直接攻撃を受ける。
そんな訳で一方通行は両手を十字に交差させると、木原の右ストレートを受け止めた。

その衝撃によって少し仰け反ってしまったのだが、やはり正解(ビンゴ)のようだ。

一方通行に考える暇を与えさせないかのように、木原は更に拳を振るう。
対して、一方通行は混乱する思考を一端打ち消し、その全てを受け流す事に集中した。

とはいえ、黄泉川愛穂にも「まだまだトレーニング不足」と言われるだけあり、
肉弾戦を得意とする人間相手に格闘で挑む気にはならない。

数合ほど打ち合ったところで隙を見つけ大きく後ろへとジャンプした。
木原は口笛を吹いて一方通行の判断をほめたたえるが、一方通行の耳には入っていないようだ。

何故、反射を貫いたのか。
思考はそれだけに集中していた。


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