418: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/27(土) 21:49:10.97 ID:xDGXGo14o
(……わざわざこいつに付き合ってやる必要もねぇか)
先程まで一方通行が何をして来るのか楽しみで仕方なかったのか
木原は獰猛な笑みを浮かべていたのだが、どうやらここまでのようだと表情を消した。
何か考えつくまでの時間稼ぎ、と言った様子の一方通行に終わりを告げるべく、一端距離を取る。
その為の準備も完了している。
「もーいいや。オッサンだからもう疲れた」
突然やる気なさげにヒラヒラと手を振る木原に、一方通行は怪訝な表情を浮かべる。
その表情からは疑いの色しか見えない。
胸元に手を当てて止血をしていると言う事は、
そちらの方が演算しやすいのだろう、恐らく反射も戻っているはずだ。
しかし木原は、一方通行がそのまま疑心暗鬼で居れば良い、と思う。
「もうさー、じゃれつくガキをあやすのも飽きたしさー、とっとと死んでくんね?」
「ハァ?何を……」
瞬間、一方通行の側頭部に何かが直撃した。
「ッ……!?」
「ギャハハ!!よかったなあ俺が離れたからってとりあえず反射を起動させてて!
俺だけを見てたら間違いなく昇天してたな!!」
一方通行は木原の言葉を無視して弾丸の軌道上へと振り向くが、
少なくとも1キロは離れているだろう。狙撃手の姿形までは見えなかった。
そんな一方通行の姿を見て木原は更に高笑いをする。
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