422: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/27(土) 21:52:35.42 ID:xDGXGo14o
「インデックス!?お前こンなとこで何してやがる!!?」
血を大量に流しながらも、未だギラギラと生きた目を輝かせる一方通行だが、流石にこれには狼狽した。
猟犬部隊は、元々非公式の工作部隊で一般人が知っていいものではない。
ならばそれを見たインデックスがどうなるかなど明らかで、普通に逃げた所で3日ともたないだろう。
ここにきて、暗部から護らねばならない対象が増えてしまった。
打ち止めとインデックス、どちらかを選ぶなど、どちらかを見捨てるなど、一方通行には出来ない。
故に、一方通行は、すぐさま逃げる事を選択した。
打ち止めへの手がかりが木原しかなくとも、
打ち止めを見つける為に自分しか動けなくとも。
木原より、猟犬部隊より先に打ち止めを見つけてみせる。
その決意を抱いてからの行動は早かった。
先程地面を踏み抜いた時とは反対に、自身が高速で動く為に地面を蹴り抜き、
まるでロケット砲の様な加速でインデックスの元まで移動し、そのままビルの屋上まで飛び上がる。
そんな一方通行を茫然と見届けた木原は。
「ギャハハ!!第一ラウンドは引き分けって事でいいかぁ!?
第二ラウンドは鬼ごっこってとこか!?先にあのガキ捕まえた方の勝ちな!!
その為のヒントくれてやる、『マヨナカテレビ』だ!!
真夜中のテレビは部屋を明るくして離れて見ろよぉ!!」
インデックスを抱えて逃げる一方通行の背を、
まるで遊ぶ約束をした子供のように笑いながら木原は見送った。
その言葉を、一方通行の耳は捉えていたのだろうか。
とはいえ、タダで見送る程木原は甘くない。
「まぁ、あの白いガキにはくたばってもらうけどなー」
気の抜けた声で超長距離対物ライフルを構える。
一方通行達は空中に舞い上がり真っすぐに飛んで行く。成程、的としては丁度良いだろう。
そうして後1mm、引き鉄を手前に引いたら弾丸が飛び出すその瞬間、一瞬だが標準に黄色い影が見えた。
更に不幸な事に、その影に遮られた間に一方通行は一端地面に降りたらしく、標準から見えなくなっている。
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