425: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/27(土) 21:55:16.26 ID:xDGXGo14o
「あー、班を二つに分けろ。使えねー奴を下から10人そこの黄色いのに当てがえ。
残りは俺と本部に戻る。異論反論は殺す」
余りにもざっくりとした命令だが、木原の思い通りに動けねば殺される。
更に言えば、木原数多に一方通行、そして黄色い女。
先程までの一方通行と木原の戦いぶりを見る限りでは、
そこの黄色いのを相手にした方が幾分かましな気がする。
素早く囮を残して当の木原は黒のワンボックスカーへと乗り込む。
そんな木原の背中に、女は声をかけた。
「アンタには敵意が無いのね」
「向けて欲しけりゃ、もうちょい有能になるこった」
それだけ言い残し、運転手の頭をはたいて発進を促した。
そうして残ったのは女と囮。
「……全く、私の術式はこういう情報収集には向いてないってのに……
あいつらが何者か知りたいけど、手加減も出来ないし……倒し過ぎってのも考えものね」
囮の方を見向きもせずに、女は小さくなっていくワンボックスカーを見やりながら溜息をつき、
「さてさて。随分と舐めてくれたみたいだけど、アンタらは私の役に立てるのかしら?」
ジャラリ、と鎖を舌から垂らしながら、ニコリと笑った。
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