過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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440: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/29(月) 01:06:58.09 ID:oqJcByqvo
しかし、こうして木原が研究所に赴いて話を聞きに行くと言う事は
まだ生きている者も居ると言う事だろう。

そうして自身の研究所に辿り着いた木原は、
真っ先に一番奥にある地下へと向かう階段へと進んだ。

そこには全身に電極を刺されている男に、
培養液に全身を浸からせている女や、
とりあえず健康そうな人間は木原を除いて誰1人として居なかった。

先に挙げた男女はまだマシな方で、元々なのかあるいはこの場で持っていかれたのか、
四肢や身体の一部が欠損していたり、腹部を切り開かれてそこから何本もチューブが通され
何か薬品の様なものを注入されている者も居た。

そんな中で、電極を刺されている男の耳元で、木原は囁くように質問をする。

「ある特定の相手の意識を問答無用で飛ばす魔術ってのはあるのか?」

「……」

男は何も答えない。
しかし、そんな男を見ても木原は眉一つ動かさない。
その代わりに男の隣に設置されているモニターに顔を移す。

そこには一般人が見てもわからないような大量の数字と、
脳波を示すグラフか何かだろうか、波線が絶え間なく変動していた。

今この男の状態としては、意識はあるが身体を動かす事が出来ない、という状態である。

更には薬品と電極からの信号によって
常に大脳上皮を麻痺させられながらも無理矢理正常な状態を保たせている為、
本人が望む望まないに限らず質問した事には必ず自身が知っている情報を以って返答をする。

それはモニターに示されている大量の数字で判断出来るのだが、
それをできるのはこの場では木原しかいない。


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