過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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447: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/29(月) 01:16:14.12 ID:oqJcByqvo
白井の憎々しげだが何処かライバルの力を誇るような声に、御坂は少しだけ間をおいて返答する。

この冷静さは実際にデートっぽい事をできた事による余裕だろうか、
何にせよ落ちついた口調で返答して来るので白井は安心したように少しだけ溜息をついた。

『良かったですの……てっきり黒子は、お姉さまの貞操の危機かと思い、
 今すぐにでも逆探知をかけお姉さまの元へと誰よりも早く向かおうとしてしまいましたわ』

本当にやりかねないから怖い。
御坂はそんなことをぼんやりと思いながら突っ込みを入れようとするものの、初春によって遮られた。

『駄目ですよー、白井さん。
 今晩はこのアルプス山脈の様な書類達を更地に変えるって誓ったじゃないですかー。
 ほらほら手が動いてないですよ、電話しながらでも書類は減らして行って下さーい。
 ここで遅れた分だけ私の仕事もしてもらいますよ?
 とにかく、今日は徹夜です。デスマーチです。お弁当はありますし部屋から出る必要もありませんね、
 お風呂も駄目ですトイレは書類を片しながらなら許可します』

『……にゃあああああああああああああああああ!!!!』

『!?白井さん?白井さーん!!』

電話の向こうで何やらドタバタと物音が聞こえる。
携帯電話を離しながら、もう片方の手でうるさそうに耳をふさぐと、御坂は呆れたように口を開いた。

『もう切っていい?』

白井はどうやら錯乱しているらしく、代わりに初春が答える。

『はい、もう大丈夫です。白井さんは馬車馬のごとく働いてもらうので、
 あの、邪魔は入りませんので!』

『だから違う!(今は)』

割と事実なので、あまり言い返せない御坂であった。


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