過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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45: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/30(土) 17:25:06.40 ID:lqjAqMbuo
「あっはっはっは!!本当、お前は何者なのよな!?」

それを聞いた時、天草式教皇代理・建宮斎字は笑った。
普段から軽薄そうな口調で笑みを絶やさない男であったが、心の底から笑ったのは久しぶりである。
どうしてこのような『悪だくみ』が出来るのか。どう考えてもこの男、一般人では無い。

とはいえ、『ただの門下生である』と言われれば、追及する気にはならない。
遠まわしに「追求するな」と言っているのだろうから。

どうやら、オルソラから追われている原因を聞いたらしく、その内容は理解できないものだったが、
ローマ正教よりかは天草式の方がまだ信用できそうなので、
天草式に捕まったふりをしてローマ正教の出方を見ると言うのだ。

渡りに船とはこの事である。

こちらもローマ正教の『やり方』を知っている為、奴らの鼻を明かす事が出来るこの作戦に、
乗らないと言う事はありえなかった。

それに、この男の後ろにオルソラ=アクィナスも伴っているのだが、監視の目があったはずだ。
監視の目を単純な力を以って『消す』のではなく、どうやったかは知らないが『欺いて』ここまで来たのだ。
それも誰にも察知させず。

その背景には暗闇に乗じて光学迷彩を施した二人が、
堂々と『渦』という拠点に向かっていると思われる天草式について行ったというものがあるのだが、それは教えていない。

故に建宮はこの白髪の男の力は本物だと思う。
オルソラと共に行動しても、2人ともバレないようにここまで来られたのだが。

とはいえ前述した通り、『超能力』の恩恵があったのだが、どうやらバレていないらしく、一方通行もその事に対しては安堵する。

「……そォだな、お前も俺らの事を信用してはくれるみてェだから、俺も信用の証としてもう演技止めるわ」

やはりというか何と言うか、先程までのは自身の立ち場(その詳細は流石に教えられないそうだ)を隠す為の演技だと言う。
驚愕の真実とはこの事か。あまりにも唐突の事に、一同はピシリと固まり、オルソラの噴き出した声だけが鳴り響いた。


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