495: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/31(水) 18:41:27.14 ID:Av3vpw7Go
「俺を屈服させろって言ってんだよ、その為の場を借りる為にこいつらの所に来た」
「ふっふ、私どもからは特に用があった訳ではございませんが、
思う存分動ける場所をお貸ししろとの事でしたので……こちらのマーガレットが御用意致します」
「そう言う訳だから、着いてきて頂戴」
今まで紅茶を淹れる以外には置物の様に口を閉ざしていたマーガレットだが、
ポツリとつぶやくように口を開くと、腰を上げ車の扉を開いて外へと出て行った。
それに追従して上条の影も出て行く。
訳もわからないうちに話が進んで行く為、
首をかしげながら上条もまた流されるようにして車内から出て行った。
そして一人、残されたイゴールはどこから取り出したのか、1枚のタロットカードを眺めている。
以前一方通行に占った時の様に、1枚のカードを選び出したのだ。
その対象は、今回は上条当麻である。
イゴールの手に握られたカード。
そこには左手に天秤を、右手に剣を持った女神が描かれていた。
「正義の正位置……相反する二つの力の調和……
ふっふ……彼はお客人ではあられませんが、やはり面白い……
いずれ、彼もまた『命のこたえ』に辿り着けるやもしれませんな」
「しかし、それと同時に一歩間違えるとその均衡は一気に崩れさる……
さて、彼らは無事均衡を保つ事は出来るのでしょうか」
イゴールの独り言は、彼以外に誰もいない車内に響き渡るだけだった。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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