511: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/05(月) 02:27:31.68 ID:GQuHMGOqo
・・・
テレビの中から直接木原が居たと思われる
拠点を叩くべくクマの力を借り、何処かの研究所へと降りたった。
まず一方通行は自身が何処に居るのか調べる為に所内を動き回る事にしたのだが……。
(うげっ、蜘蛛の巣張ってやがる……反射出来ねェのがなァ……)
今現在の一方通行の所在地。
それは通風口の中。
研究所の中でもかなりの広さを誇るこの研究所は通風口も
人が通れるくらいの大きさで、隠れるには持って来いだろう。
いや、そんな話はさておき、何故隠れざるを得ないのか。
(なンだってアンチスキルがここに居るンだよ……!)
アンチスキル(ホントは猟犬部隊)が所内を探索して回っているのだ。
こちらには気付いていなさそうだったが、
一方通行が先にその姿を発見できたのは不幸中の幸いだと言えよう。
しかし、彼らの武装はアンチスキルに模しているだけであり、本物ではない。
それ故に黄泉川愛穂などの本職ならば遠目に見ても気付けただろうし、
一方通行も間近でよく見れば分かったはずだ。
―――それがアンチスキルの真似事をしているナニかだ、と言う事が。
しかし、ここは敵の懐で、そんな場所にアンチスキルの姿を見れば
まずは身を隠すことを考えてしまうのも無理は無い。
そう言う意味ではやはり一方通行は不幸だったと言う事だろうか。
(本物かどォかはわからねェが……偽物と見極められるまでは手を出せそォにねェな……)
一方通行は肘を立てながらほふく前進で進んでいる為、
胸の傷に触れて血流操作を行う事が出来ない。
その為、今は反射を切って通風口の中を這って進んでいる。
一定の距離を行くたびに通風口の出入口が見える為、そこから辺りを見渡して。
何度かそれを繰り返したところで、一方通行は異変に気付いた。
(アンチスキルしか居ねェ……)
今現在、この建物で見つけた人間はアンチスキルしか居なかった。
はっきり言って、何かあったとしか思えない。
(待て待て、ここは木原の手が加わってる可能性大な場所だ、
アンチスキルが踏み込んでくるようなヘマをあのクソ野郎がするかァ?)
先程まで頭に血がのぼっていたのか、考えが巡ってなかったがようやく落ち着いてきた。
まず、何故アンチスキルがこの場に居るのか。
アンチスキルの任務、それは街の治安維持。
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