過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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532: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:32:41.62 ID:5XMi+z0uo
・・・

「あっはっは、あぶねーだろこのやろー」

間延びした間抜けな声で、影は上条に対して文句を言う。
確かにあんな攻撃を受ければ誰だって文句は言いたくなるだろう。

「何言ってんだよ、この攻撃すらノーダメージの癖によく言うぜ……」

「いやいや、まあまあ焦ったぜ?流石に『右手だけじゃ』止めらんねえよ」

「……そりゃどういう事だ?」

「前も言ったけどわかんねーだろうな、幻想殺しの本質は、今のお前じゃわかんねーよ。
 よしんば俺がお前の中にもどっても。まーそのうち理解出来るようになるって」

やはり、何の事かわからない。
上条は影の言葉に首をかしげるが、それを待つ程影も甘くない。

「真っすぐ行ってぶっ飛ばす、右ストレートでぶっ飛ばす!!」

真っすぐと上条の元へ向かった影は、渾身の右ストレートを放った。

影の放つ何の変哲もない右ストレートを上条は左腕で止めたのだが、
かなりの威力でビリビリと痺れさせられた。

それにより上条は少し表情を歪めるが、余った右手で影の右手を掴むと、


「……オケアノス、剛殺斬」


「おろ?」


ポカンとする影に対して何のためらいも無く、
自身が持つ最大の物理攻撃を上条の影へと放った。


しかし、影は表情を切り替え、再び笑みを浮かべる。
その口から、何か短い単語が吐かれた瞬間に、オケアノスの剣が振り下ろされた。


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