55: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/30(土) 17:35:26.73 ID:lqjAqMbuo
「なんであんたらがそこに居やがるんですか!?」
監視のシスターはどうした、と声を荒げる。
しかしステイルは事もなげに、
「うん?彼女らには寝てもらってるよ?心配しなくていい、こう見えて紳士だから怪我などはしていないよ」
と言い放った。
あり得ない。イギリス清教の人間が言っていい台詞では、ましてややっていい行為ではない。
明らかな越権行為。内政干渉と見られる行為を、現在進行形で行っているステイルに、アニェーゼは笑う。
「は、はは。あはは!あんた何してくれやがってんですか!?
分かってますか、その意味が!私らローマ正教に立てついたという意味が!!」
「君こそ、分かってるんだろうね?『我らがイギリス清教の庇護を得た』オルソラに、手を出すという意味が」
あらかじめ用意された答えを、あらかじめ予測されたタイミングで言い放つように、ステイルは即答した。
「なっ……!」
何を、と言う前に、オルソラが胸元のアクセサリーを示しながら、口を開いた。
「こ、れ……イギリス清教の、十字架なのでございますよ……
貴方様の言う『白髪の男』に掛けて頂きました……」
震える手で、愛おしそうに十字架を見せるオルソラに引き続き、ステイルが煙を吐きながら言葉を続ける。
「そう言う事だ。何処の誰だかは知らないが、ご丁寧にイギリス清教の庇護下に入るような事をしてくれるとはね。
ひょっとしてこれは、天の思し召しと言うやつでは無いのかな?オルソラ=アクィナスはイギリス清教の下に来る、と言うね。
ああ、そこの素人にも同じような十字架を持たせているから、インデックスと上条当麻、オルソラ=アクィナスに手を出すと言う行為が、
イギリス清教に喧嘩を売っていると言う事になると、理解できたかい?」
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