過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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554: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/13(火) 19:23:54.37 ID:7T4Cw5wio




「〜〜〜ッ!!!」

鈍い音が鳴ると同時に、上条は自身の右腕を抱えて声にならないままに叫んだ。
それを見た影は、盛大に笑って嘲る。

「おいおい、まだ右腕がやられただけだろ?足は動くし左も動く。
 もうギブアップ何て言うんじゃねえだろうな?」

影は、いともたやすく上条の右腕を圧し折った。

普段から怪我の絶えない上条ではあったが、
こうして骨がポッキリしてしまう事など初めての体験である。

いや、確かに三沢塾に行った際にポッキリどころかバッサリと斬り落とされた事はあったが、
何かあそこまで行くと色々と吹っ切れてしまいアドレナリン全開だった為に痛みはあまり覚えていなかった。

しかし、今回はあまりにあっけなく、あまりに当たり前のように折られた為に、
すぐに現実を受け入れてしまい、それによって右腕から常に電気を流されているかのようなビリビリとした痛みが全身を駆け廻る。

「ぐっ、うぅ……!」

その痛みに耐えようと、残った左腕で自身の肩を抱き、
歯を食いしばる上条だが、チラリと右腕を見やるとあらぬ方向に腕が曲がっており、
新たに追加された関節部は真っ赤に腫れあがっていた。

追撃を入れないのは、影の余裕だろうか。
何にせよ、上条はまだ戦いを止めるつもりはない。

前方のヴェント。
彼女の目的が分からない以上、インデックスどころか学園都市の住人全員が危険の可能性もある。
いや、既にアンチスキルは全滅してしまっているだろうか。

早く戦わねば、早く戻らねばと思い、何とか立ち上がろうとするものの、
少し右腕が動くたびに鋭い痛みが上条を襲う。


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