過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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56: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/30(土) 17:36:02.28 ID:lqjAqMbuo
それこそが、オルソラがあの時一方通行に十字架をかけてもらった理由。
たまたまあの十字架がイギリス製のものだったから出来た、突拍子もない作戦。
いや、作戦と言うよりは、詭弁だとか、言い訳だと言った方が正しいだろう。

しかし、それだけで十分だ。

オルソラ=アクィナスの立ち位置は、ローマ正教から逃亡した時点で、
非常にあやふやな立場であった。

そんなオルソラが、簡易的とはいえイギリス清教の洗礼を受けたのだ。
それも魔術サイドの人間ではなく、逃亡先でたまたま出会った、立場も地位も不明の一般人に。

いくらローマ正教とはいえイギリス清教の判断無しに、
ローマ正教の判断だけで彼女に手を出すなど、ましてや異端審問にかけようなど出来るはずがない。

「オルソラが、どこの所属の人間なのか、『時間をかけて』審議をすべきではないのかい?」

それに、と付け加えステイルの表情は一変する。
先程までの楽しげにアニェーゼを追い詰めていた物とは違い、怒りに身を委ねたかのような表情に。

「よくもまあ、あの子に手を出そうとしてくれたものだ」

そう言うと、教会の入り口から、白い修道服のシスターが現れる。

「びっくりしたかも。まさかどさくさにまぎれて私を亡き者にしようなんて」

まあ、今までもこれからも、そういう人生を送る事になるんだろうけど。
と、ステイルをジトっとした目で見つめる。

ステイルはそっぽ向いて煙を吐いた。


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