過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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57: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/30(土) 17:36:50.60 ID:lqjAqMbuo
「まあ、そう言う事だから、今日のところは諦めて帰ってくれないか?」

オルソラに手を出した君達に、彼女を預けるなんてできないし、無駄な戦闘は君達も嫌だろう?
と、つまらなそうに言う。

「は、はは」

アニェーゼは壊れたラジオのように、笑い「音」をあげる。

「あは、あははは!!馬鹿じゃねーですか!?こっちは部隊を動かしてるとは言え、戦闘員が10人に、
 今は桐条グループに向かっていた部隊が40人もこっちに向かってんですよ!?
 あんたらをここで亡き者にしたらそれで終わりです!!」

数の利は、確かにローマ正教にあった。
しかし、それがどうしたと言わんばかりにステイルは答える。

「全く、250人も居た部隊が、『戦いもせず』ここまで削られている事に、どうして不思議に思わないんだい?」

ステイルのその言葉に、心臓を鷲掴みにされた気分になった。
天草式にしてもそうだ。戦闘らしい戦闘もせず逃走を続けているらしい。

成程、『隠密性』に長けた連中の事だ。
「逃げ」に集中すれば4人1組で向かったところで捕まえられないだろう。

アニェーゼは、その事実を「ローマ正教に恐れを為して逃げた」等と軽い気持ちで考えていた。

しかし、それが仕組まれたものだったら?

天草式十字凄教の47名を4人1組で追うのに、188名。
インデックスと共に『渦』を探し、あわよくばインデックスを消すのに、4名。
ステイルと上条の監視に、8名。
アニェーゼと共に動くのに、10名。

そして、オルソラ=アクィナスと白髪の男が潜伏していると言う(実際にはどちらも居ないから無駄なのだが)学園都市に向かうのに、40名。

ローマ正教は、図らずも戦力を分散させられてしまったのだ。

「どう、いう……」

「この馬鹿みたいな茶番劇は、初めから仕組まれたようなものなんだよ」

今まで口を閉ざしていた上条は、簡潔に結論を述べた。


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