571: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/16(金) 11:22:58.59 ID:61qfjt2Qo
桐条御一行が誰もいないゲートを潜り抜け、
学園都市入りを果たしてからしばらくの事である。
懐かしいあの感覚が一同の身体を駆け廻った。
「これは……!」
誰とは無しに辺りを見渡す。
まだ零時では無いと言うのに、表の時間はなりを潜め、裏の時間が影を出した。
「待て待て!まだ影時間には早すぎじゃねーのかよ!?」
伊織順平が、皆が同時に抱いた疑問を叫ぶ。
しかし、それに答えてくれるものなどおらず、
結局は自分達のすべきことをするだけであるという結論に達した。
すべき事、それは影時間に誘われた者の救助。
はっきり言って、この現象自体を止める事は不可能だった。
何より情報が足らず、今日と言う日に影時間が来る、と言う事しか分からなかったのだ。
とはいえそれだけ分かったのも僥倖で、後は何も知らない人間を助けることと、この事態に一方通行も動いているはずなので、
彼と合流し今後の方策を考えることの二つを同時に行おうと言うのが一同の考えである。
とはいえこの学園都市はかなり広い上に連絡を取ろうにも影時間では普通の機械は動かせないし、
事実岳羽が懐から出した携帯も動かなかった。
やはり、『黄昏の羽根』を組み込んだ無線機しか使えそうにないらしい。
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