634: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/29(木) 13:14:45.07 ID:ILBBzcqxo
・・・
とある大通り。
シャドウが円を作るように並び、誰かを囲うように蠢いていた。
その中心には、黄色い女。
彼女は呪詛のように学園都市に、
アレイスター=クロウリーに怨み言を呟いていた。
「クソ、クソが、舐めやがって、殺す、幻想殺しだの超能力者だの後回しだ……殺してやる!
そうか、これが虚数学区・五行機関の全貌……!
いや、まだ一部かもしれないけどそんなことどうだってイイ!!
舐めやがって、そこまでして、私達を貶めたいかアアアアァアァアァァアァ!!!」
ヴェントは八つ当たりをするようにハンマーを振りまわす。
すると彼女の周りに居たシャドウ達が突如として現れた風に吹き飛ばされ、
互いの身体が凶器となり互いにぶつかって消滅させられてゆく。
「ゴハッ……!!」
しかし、ヴェントの身体は魔術と引き換えに蝕まれて行く。
と言うよりは『そう言う空間』と化している為に、
魔術を使う事自体が毒になってしまっているのだがそんなことお構いなしの一撃だった。
「ハァ……ハァ……一先ず、あのクソッタレの似非天使をブッつぶす……
アレイスター……アンタも絶対殺してやる……」
ハンマーを杖のように扱い、フラフラとおぼつかない足取りのままにヴェントは光の翼の下へと向かう。
ただ一つ、心に科学への憎しみを抱いて。
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