664: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/03(月) 07:59:28.27 ID:avVsFyI5o
・・・
「……ま、期待なんてしてなかったけどな!してなかったけどな!」
誰か来ないかな、そう思ってしばらく待っていたが。
この異常な状況の中でホイホイと危険そうな場所に来るはずもないか。
もしくは戦闘中で手が離せない、と言う可能性もあるし。
上条当麻は再び動き出すべく腰を上げた。
「どうしよう……アパートの方行ってみるか?誰かいれば良いんだけど……」
布束砥信やクマが居ればいいんだけど。と、上条は独りごちて駆けだした。
……それが、桐条美鶴らがこの場に来るほんの10分程前の事である。
「これは……」
上条が戦闘した跡へやって来た桐条達は、まず氷の壁による道に驚きを示す。
この場では雷撃も放たれていた事を見ると複数人この場に居たのではと勘違いしてしまったようで、
「この氷壁を作った奴と雷を放った奴の最低2人居るって事になるよな」
そして垣根提督も例外ではない。
なにせ『多重能力(デュアルスキル)』など机上の空論で
実現不可だと言う事は過去の実験で明らかになっているのだから。
「能力者か、ペルソナによるものか、
はたまたシャドウによるものか……結局何も分からず仕舞いか……」
真田明彦が少し残念そうに呟く。
誰か居たら良かったのだが、既に移動した後かそれとも最初から人間など居なかったのか。
こう言っては何だが、死体すら残っていない為何も分からない。
しかし、この場に来たのも悪くは無いと思える事が1つ起きた。
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