過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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665: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/03(月) 08:00:26.74 ID:avVsFyI5o
「あ、何してるんですかあなた。と、ミサカはいつか見た知的美人を指差します」

その言葉に一同は一斉に振り返った。
そこには9982号と芳川桔梗が。

特別課外活動部と顔合わせする機会が無かったのか、
芳川桔梗は目の前に居る面々を誰も知らないし、9982号も美鶴の顔しか知らない。

何にせよ美鶴達に敵意はなさそうなので2人はホイホイと近づいて行った訳である。

「あなた達もあの雷を見て来たの?」

「ええ、そう言う感じ。御坂さんかと思ったけどどうやら違うようね」

岳羽ゆかりの質問に芳川がのんびりとした口調で答える。

「そっちの子は桐条先輩の事知ってたみたいだけど、どういう関係?」

「あ、病院の見舞いで見たんですけどね。と、ミサカは簡単に答えてみます」

一方で伊織順平の質問に9982号もまたのんびりとした感じで答える。

そんなのんびりした雰囲気の中、垣根提督は1人思考を回転させていた。

(あれは……第三位のクローン……か?
 第三位が変な語尾付けるなんて聞いたことねぇし、多分そうなんだろうな。
 で、あっちは研究者風だが……てこたあ、俺の予想は外れか?)

垣根提督の予想。

それはこの場で棺桶化しない人間の条件が、
『ペルソナを扱える事』もしくは『能力者としてのレベルが一定以上である』と言う事である。

(『未元物質』はレベル5で、『心理定規』はレベル4。そんでゴーグルはレベル3だし砂皿はレベル0だ。
 レベル4とレベル3がその境目だと思ったんだが……まあ、直感だしそんなもんか)

そして垣根は自身の考えを1人取り消す訳だったのだが、
その予想が正しかったと言う事に気付くのはまだ先の話である。

「でさ、あなた達が敵じゃないってのは分かるんだけどこの後どうするの?
 雪だるま式に無事な人見つけてっても結局この空間?を何とかしないといけないじゃない」

ドレスの少女が口を開いた。
その言葉は誰もが思った事だったので一同はそれについて考える事にする。
続いて9982号が真っ暗な画面の携帯を閉じながら美鶴に尋ねる。

「とりあえず、一方通行と連絡が取りたいですね。
 と、ミサカは使えない携帯をポケットにしまいつつ他に連絡方法が無いか尋ねます」

「そうだな、この場では普通の機器は使えない。その為この無線機を使っているんだが……
 あちらがこれを持っていないことにはどうしようもない」

うーん。と、一同が唸る中で芳川が小さく挙手しながら口を開いた。

「それじゃあ一度あのボロアパート行かない?
軽く拠点みたいになってるとこあるし、一方通行や他の面子も居るかもしれないわ」

「ふむ、そんな場所があるのか……ならば案内してもらってよろしいでしょうか?」

「任せて頂戴。ここからならそんなに遠くないし」

その意見に対して特に異論も無いようで、一同が小さくうなずくと
芳川と9982号はアパートへ向けて移動を始めるのだった。


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