675: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/05(水) 09:11:56.09 ID:+71UYdlfo
「さあて……ヤルかぁ……?」
ゴキリ、と指を鳴らしながら『平衡の巨人』を見やる。
その言葉を聞いたからかは分からないが、
3体の巨人たちは剣を携え麦野沈利へと向かって行った。
「ははは!!考えるオツムもありませんってかァ!?
真っすぐ向かってくるだけの案山子で私を倒せると思ってんじゃねぇよォ!!!」
腕を横に一閃。
それと同時に光線が地面を抉る。
チェスの駒のような体躯をした『平衡の巨人』。
平べったい足元は麦野の作った溝に引っ掛かり3体は同時に前方へこけた。
「ひゃはははは!!!やっぱ頭わりー!」
ゲラゲラと下品に笑う麦野はお嬢様のような綺麗な容姿に反して醜い。
あまりのギャップにトラウマを植え付けられた暗部の人間も少なくは無いそうだがそれはさておき。
「ま、絹旗の奴があっちの片付けるまで、遊んでやるよ」
チョイチョイと指で挑発する。
先程原子崩しの直撃を受けたにもかかわらず、
傷一つなく佇んでいた異形に対して麦野は少しだけ感謝を示していた。
―――イイ実験台になる。
先程の嘲笑うかのような笑みから一変、
獣が獲物を狙うかのような獰猛な笑みへと表情が変貌を遂げた。
この笑みにもトラウマを植え付けられた人間は少なくない。
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