713: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/13(木) 23:50:16.39 ID:CIoTymloo
光の翼。
今現在一方通行達が居る部屋からはそれを見ることが出来ない。
外に出ればわかるのだが、そちらは上条達に何とかしてもらうしかないだろう。
だがしかし、当の上条の表情が固い。
まるで別の悩み事を抱えているかのように。
「どォした、上条」
そんな上条に対して、一方通行は小さく尋ねた。
上条は少しだけ考える素振りをすると、
意を決したのか周りに聞こえないよう小さく返答する。
「……魔術師が学園都市に侵入してるみたいなんだ」
「何?」
「俺も一旦やられちまったんだけど、色々あって今だけ右手も使える」
「……マジかよ」
半信半疑な一方通行は上条が反応するよりも早く上条の右手を手に取った。
「……!!」
思わずその手を離す。
何故なら本当に『幻想殺し』は機能していて、止血が出来なくなってしまったからだ。
包帯の一つでも買っておけばよかったと後悔する一方通行の胸元の赤色が少しだけ広がった。
そんな一方通行の様子を見て呆れた表情を浮かべる上条は。
「……お前何やってんだよ」
「……うるせェ、その魔術師はどォすンだ?居場所もわかンねェンだろ」
憮然とした態度で返答する一方通行は、続いて魔術師について尋ねる。
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