714: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/13(木) 23:51:02.28 ID:CIoTymloo
「いや、最後に見た時は光の翼目指して移動を始めたみたいだけど、
何か魔術の反動か何かで体引きずるような感じになってたから、
そこまで早く翼のとこまで行けるとは思えないんだ」
「まァ、敵対するようであれば臨機応変に対応してくれ」
この場において本当にヤバいのは魔術師なんかより学園都市の上層部である。
そのように考えている一方通行は事もなげに上条に言うのだが、
あの魔術師と実際に戦った上条からしたらやはり気が重くなる。
あんなのと他の仲間たちを関わらせたくない、絶対に。
「他の奴らには関わらせたくは無いんだけどな……」
「同じ場所を目指すとは言え、実際に出くわすかもわかンねェ奴の事考えても仕方ねェだろ」
「まぁそうなんだけど……」
もし仮に魔術師と出くわしても互いにそれどころじゃないはずだ、
と一方通行は楽観的な発言をするのだが、やっぱり上条の気は重たい。
「それじゃ、そろそろ出発しますか?と、ミサカは一方通行に尋ねます」
「そォだな、とっととこの馬鹿騒ぎも終いにしよォぜ」
9982号の言葉と共にスッと玄関の方へと歩き始める。
ここからはもう戦場だ。危険しかないこの場で誰もが無事に帰れるという考えは捨てろ。
一方通行は自身の手を握り締めると外へと出る。
どこか絵画のような光景が目の前に広がっていた。
何故だろう。何故だかわからないが一方通行はある1人の人物を思い浮かべる。
(風斬……?)
そして何故だかわからないがあの光の翼は風斬氷華が生み出した……いや、風斬氷華そのものだと直感した。
すると背後から芳川が声をかけてきたので後ろを振り向くと何かチップのような物を投げ渡された。
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