718: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/13(木) 23:56:20.51 ID:CIoTymloo
情報。これは何に置いてもかけがえのない物である。
暗部に棲む麦野もそれは重々承知しているらしく、
不信感を抱かれないように笑顔で尋ねた。
ところで、下品な言葉づかいをする麦野ではあるがああ見えてかなりの美人である。
その美人が笑顔をするとなれば男だろうと女だろうと不信に思う人間は居ない。
「ええと、何て言えば良いのかな……
色々あって学園都市に研究者を派遣するついでにスパイもしてもらってて、
この事に関する情報を集めてもらってた、って言う感じかな?」
山岸は美鶴の名前を出さずに今回情報を集める事が出来た概要を説明する。
しかしそんなことを知りたいのではなくてその背後に居る人間、
すなわちスパイを送り込んだ人間について知りたかったのだが。
麦野の方もその話を聞いてやはり初対面の人間を全面的に信用は出来ないか、
と内心舌打ちしつつもその言葉に頷いた。
「成程ねぇー。それで、この意味のわからない状態を終わらせる方法はあるの?」
「残念ながらそこまでは分かってないんです……」
ホントに使えねぇ。
麦野の心の中で表現するのが億劫になる程の罵倒の言葉が渦巻いていた。
しかしそれを表情に出す事は無い。
いちいち争っている暇も無いし、
少なくとも棺桶姿になってしまったフレンダと滝壺理后は無事であると言う事は分かったのだからそれでよしとしよう。
しかしそこで疑問が1つ浮かび上がる。
「何で私らは棺桶にならなかったのかしら?連れが2人今棺桶なんだけど」
「それはこのペルソナの力に対して適性があるか否かなんだけど……」
「てことは私達も使えるって事?」
「そうですね……でも、ちょっと怖いですよ?」
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